モルタル外壁とは

モルタル外壁

家を建てたり、リフォームをする時外壁って非常に重要な要素になるかと思います。外壁は、家を外から見た時の印象を決める大きなポジションを占めるからです。そこで、今回は外壁の中でも非常によく使われている「モルタル」についてご紹介します。
またお住まいの外壁にはモルタル以外にも様々な外壁材が存在します。気になる方は、外壁材を紹介している街の外壁塗装やさん千葉店のサイト(https://www.yaneyasan.net)をぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

「モルタルってよく聞くけど実際どんなものなの?」と思っている方は多いと思いますので、この機会にしっかりチェックしておきましょう!

 

○そもそもモルタルとは?

モルタルとは、セメント1に対して砂を3の割合で混ぜた後に水を追加して練り込んだ建材です。セメントはご存知の方も多いかもしれませんが、石灰や石膏を焼いて粉末状にしたものです。ここで、セメントとよく間違われる建材にコンクリートがあります。

コンクリートは、砕石や砂利をモルタルの原料に対して高い割合で加えて作られています。これにより強度を補強されている建材です。

 

○モルタルの歴史

ここで少し、モルタルの歴史についてご紹介します。そもそも、なぜこのモルタルが日本の住宅建材としてここまで普及したのかということなのですが、話は戦後すぐの復興期まで遡ります。

昭和25年に建築基準法の前身となる法律が制定され、建物を立てる際には、外壁を防火仕様にしなければならなくなりました。戦前の建物は防火性が低い(というより全くない)ものが多く、戦災によりその多くが焼き払われてしまいました。この法律が制定されたのを機に、全国で一斉にモルタル外壁が施工されるようになりました。

特に、一般住宅の洋風化がブームであった1975年(昭和50年ごろ)にモルタル外壁は爆発的に普及しました。

 

○モルタル外壁の構成

では、ここでモルタル外壁がどのように施行されているかご紹介します。モルタル外壁は外壁から部屋の中のクロス(壁紙)まで多くの層によって構成されています。外側(外壁)から順に言うと、

モルタル→ラス網→アスファルトフェルト→木ずり→間柱→防湿シート→室内下地(石膏ボードや合板)→壁紙

の順になります。

 

それぞれの建材を簡単に説明するとラス網はモルタルが剥がれて落ちることを防ぐための金網です。

アスファルトフェルトと言うのは防水紙です。これにより雨に振られた時に室内に水が侵入するのを防ぎます。

木ずりはラス網とアスファルトフェルトを固定するために使用するものです。

間柱は柱と柱の間に施行するもので、その役割としては外壁と室内の合板・壁紙を固定するというものです。言わば、外壁と内壁の橋渡しとなる建材です。モルタル外壁施工の場合、断熱材はこの間柱の間にいれる場合がほとんどです。

間柱から内側はいよいよ内壁の構造です。

室内の湿気避けを行うための防湿シート、次に室内の下地です。石膏ボードや合板などで施工するのがほとんどです。最後は壁紙です。

私たちが普通に暮らしているときは、壁紙しか見ないので分からないですが実際はこれだけ多くの建材を用いてモルタル外壁は施工されています。

 

○モルタル外壁のメリット

ではモルタル外壁を取り入れた場合どのようなメリットがあるのでしょうか?いくつかご紹介します。

・デザイン性

モルタル外壁は仕上げの種類が豊富なので、デザインはかなり自由が効きます。仕上げの種類としてはリシン、スタッコ、吹き付けなどがあります。また、色も灰色だけでなく様々な色や模様があるので仕上げの種類と組み合わせると多くのパターンから好みのデザインを選択することができます。

同じ外壁でもサイディングの場合はサイディングボードとサイディングボードの間にシーリングを行う必要があるので、どうしてもシーリングによる目地が出てしまいます。

しかし、モルタル外壁は目地がありません。壁一面モルタルです!これにより見た目も美しく高級感のある仕上がりとなります。

 

・耐久性の高さ

前述した通り、モルタルはセメントと砂、水を混ぜて作られていますので頑丈です。例えば、台風や突風などで飛来物が飛んできて外壁に当たったとしても少々のことではビクともしません。

 

・有毒性がない

これもモルタルの材料を考えればわかることですが、セメント、砂、水の組みあわせでは有毒性のあるものはありませんので家を壊す際にも毒性を気にすることなく作業ができます。

 

○モルタル外壁のデメリット

メリットが多いモルタル外壁ですが、いいことがあれば悪いこともあるのが世の常です。もちろんデメリットもあります。幾つかご紹介します。

 

・ひび割れの発生

これがモルタル外壁のもっとも大きなデメリットです。このひび割れのことを「クラック」と呼んでいます。クラックの発生原因はさまざなな要因が重なって起こるのですが、主に経年劣化や乾燥、地震・地盤沈下などの天災が主なものです。

 

・雨水の跡による汚れ

モルタル外壁で雨が降った跡が残ってしまい黒くなっているのを見たことがありませんか?これは窓や開口部等にある汚れが、雨が降った際に流れてしまい壁にその跡がついてしまっている状態です。「雨だれ」とも呼ばれます。住む分には問題ないですが、美観は損なわれるのは間違いありません。そしてその汚れは厄介なことに、ブラシでこするくらいでは落とすことができないのです。モルタル外壁の塗り直しが必要になってきます。

 

○まとめ

ここまでモルタル外壁についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?外壁としてもモルタルは歴史もあり施工の技術も確立したものです。デザイン性も高く安全して取り入れることができるので、家を立てる、もしくはリフォームをお考えの方はぜひ検討して見てください!